2024.04.13
私はずっと。
悲しかったんだと思う。
お世話になった人達を、立て続けに亡くして。
心の拠り所が無くなった気がして。
これ以上、失いたくなくて。
みっともなく、すがったのだ。
あの人に。自分勝手に。
救いを、性懲りもなく求め続けた。
綺麗になんて、終われやしなかった。
終わりたかったのに。最後は、何が上回った?
本当に本当に、つくづく男女の間は複雑怪奇だ。
自分で掴みきれない感情が、理性を押し退け、暴走する。
私が私に呆れ果てる。何をやっているんだ、と。
何度、自問自答した事か。
事に、執着は恐ろしい。
時として、愛は身勝手だ。
私はずっと、悲しかったんだと思う。
自分を受け入れて貰えなくて。
冷たい反応をされて。
いつの間にか、私を支えてくれるのは、この人しかいないと思っていたのかもしれない。
それが報われない事が何度も続いて。
悲しみが、怒りに変わった。
それは悲痛であり、紛れもない感情だった。
怒りの方が、表出しやすかったのだろう。
事実、私はあの人に腹を立てていた。
どうしようもない程に。
人は、変えられない。
本質も、変わらない。
変えられるとしたら、本人が心から願い、死に物狂いで努力した先に、辿り着けるのかもしれない。
自分が変わるしかない、なんて綺麗事の理想だ。
相手に合わせて、自らが変わらなくてはならないとしたら。
人間は、スライムか何かと同じになってしまうだろう。
変わるのではない。
成長するしかないだけ。
心を豊かに、視野を広げるしかないだけ。
だから、私は向き合い続けるのかもしれない。
もう、泣きたくないから。
これはこれで、自分を自分で救おうとしているのかもしれない。
大分前から、薄々気が付いていた。
否、目を背けていた。
他人が助けてくれるのを、期待してはいけない。
確かワンパンマンのブラストも、子供時代のタツマキに言っていたな。
『いざという時に、誰かが助けに来てくれると思ってはいけない』
…だったか。
全くその通りだと思う。
自分の行動は。信念は。決意は。
自分が決めて、自分で守れる。
他人に委ねてはいけないし、あてにしてもいけない。
他人に合わせて、変えていいものでもない。
でなければ、揺らいで辛くなる。
私は私を守らなくてはならないのだから。
信じられるのは自分だけ、か。
まさか、こう思う日が来るなんてね。
それだけ、私も学んできたのだろう。
私は、私を貫かねば。
どうか、揺らがないでくれ。